土曜日は、ずっと観たかった「ホリデイ」を借りてきました。
同居人はあまりハートフル系の映画を見たがらないので
劇場で観るのはどうしてもアクションとかSFとかになってしまうのです。
とりあえず期待値以上のステキなお話でした。
主人公の恋愛だけじゃなくて、
人間同士の暖かいふれあいも描かれている所が好感が持てました。
(あんまりベタな恋愛モノは感情移入できないので)
キャメロン・ディアスは「イン・ハー・シューズ」も良かったけど
これもすごくイイです。
思わずイギリス旅行に行きたくなってしまう1本。
そして本日、スティーブン・キング原作の「MIST」を観てきました。
スティーブン・キングは大好きな作家の1人です。
ホラーは苦手だけど、キングは読めるし観られる。理由はあとで。
結論から言うと、
とにかく救われない・・・
「ダンサー・イン・ザ・ダーク」
「セブン」
に匹敵する「完全なる絶望」の映画です。
極限の恐怖の中、閉じ込められた人々は、
救いを求めて何かに縋ろうとします。
それが例え誰かの頭の中にしか存在しない「神」だったとしても。
あるいは自分たちの力で活路を見出そうとする人々もいます。
閉じこもって死を待つのではなく、
とにかく前に進むしかないと考える人々。
最終的に、巨大すぎる「そのもの」を目前にした時
彼らの決断はあまりにも残酷すぎました。
もし自分の身に同じことが起こった時、
私たちはどの選択肢を選ぶのでしょう。
人を食う化け物がいると知っていて
先の見えない霧の中に、自ら入っていけるでしょうか。
そして、
愛する者を自分の手で殺すことができるのでしょうか。
絶望の中で、何が真実なのか、何が正解なのかを
本当に自分自身の力で判断することなどできるのでしょうか。
ついそんな事を考えてしまいました。
正直劇中に出てくるクリーチャーはB級映画ちっくだし、
そういう点で評価が分かれてしまうかもしれません。
出て行った人が半分になって帰ってきちゃったり、
クモみたいなクリーチャーとかもう、ね。
かなりグロ度お高め。
夢に出てきそうです^^;
さて、おおよそ語りつくされてはいると思いますが
キング作品の魅力は
「人間」がありのままに描かれている所にあると思います。
醜くて、弱くて、傲慢で・・・。
だからこそ、その中にある善良なものや暖かい心が輝いて見える。
キングのホラーはただのホラーではなく、
ヒューマンドラマでもあるのでは。
・・・って私は思っています。
先々週に「cloverfield~HAKAISHA~」も観てきたのですが、
ここに描かれているのも果てしない「絶望」です。
かなり賛否両論あったようですが、
個人的には新しい表現の手法としては良かったと思います。
「LOST」の世界とリンクしてるっていうのもあって、
後からyoutubeの検証などを見ると、
「うわぁ!こんなとこにアレが映ってたのか!」とか
「ヤバイ、ナゾが多すぎて気になってしょうがない!」とか、
「続編マダー?」とか、
ええ、
思うツボですけど何かwこっちは人間がどうのとかいうんじゃなくて、
エンタテイメントとして新しくて良いと思いました。
私はあんまり知らないけど、エヴァンゲリオンぽいらしいですね。
さんざん引っ張ってどうオチをつけてくれるんだか楽しみです。
(オチなし説が有力という噂・・・)
次は「チャーリーウィルソンズウォー」が観たいな~
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